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咲音「兄さん、急がないと遅刻しかねないよ?いつもギリギリじゃないの?」
俺「そんなことはない。いや正確には会いたくない人がいるから遅く出るだけなんだ。……知ってるだろ?」
咲音「うん……まぁ気持ちは分かるけどさ…」
そんなこんなで学校へ到着。
少女「貴様ら!!もっと余裕を持って行動しろ!!今何分か分かっているのか!?」
げ……いたよあの人……
咲音「腕時計付けてるから時間は分かりますよー。5分前に着いたからいいでしょ!?毎朝毎朝うるさいのよ!!」
少女「何だと小娘がぁ!!」
咲音「うるさい年増!!」
また始まったよ……こいつらも飽きないな……
俺「すいませんでした結季さん。明日は早く来るので許して貰えませんか??」
少女「まぁ……君が言うなら。しかし!!最近はギリギリが多すぎる!放課後は保健室で、私と、はっ……話し合いだ!!///」
この人は露峰 結季(つゆみね ゆき)さん。高校3年生で剣道部主将。実家は祖父が道場を開いているとか…。
黒髪ロングの大和撫子と呼ぶにピッタリの容姿である
念のため言っておくと、結季さんに会いたくないというのは嫌いだからではない。咲音と必ず殴り合うからだ。
あれでも初恋の人なんだけどなぁ……
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