mission 0 バイト先はアイドルの付き人!?

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「だからこれから面接に……」 「そんなチラシに書いてあるような小さな仕事なんかよりも、短時間でたくさんのお金が稼げるバイトなのよ?」 それだけ聞いたら本気でこの人が闇企業からの刺客なんじゃないかと疑う……というか疑う余地なく悪い人だよな……。 もういっそのこと手を振りほどいてでも逃げようかと考えたが、女性は何故かチラリと背後を気にしながら、俺にそのバイトの内容を告げた。 「とりあえずあそこから走ってくる男たちから私を逃がしてもらえないかしら?やっぱりこういうのは土地を知ってる人と逃げないと不利よね」 女性がそう言いながら指差した方向に視線を移すと、確かにこちらに物凄い形相で走ってくる男たちが見えた。 俺はまったく状況が呑み込めず、茫然と走ってくる男たちを眺めていると、ようやく女性が焦ったような声で俺を引っ張り出した。 「詳しい説明は後回しでお願い!とにかくあいつらから私を逃がしてくれたらあなたのお小遣いの半年分くらい出すわ!」 「いやいや。俺のお小遣い半年分を舐めてもらっちゃ困りますよ。これでも俺は一人暮らしでお金には……」 「そこまで冷静なら早く足を動かしなさい!もし逃げないなら……あなたをここで痴漢扱いして、あの男たちから袋叩きされる運命になるわよ?」
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