mission2 夢を諦めた少女の付き人をせよ!

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そして舞はその言葉でとうとう黙り込んでしまい、しかも心なしかちょっと涙目になってるような。 「……わ」 すると無言を貫くかと思っていた舞であったが、ごにょごにょと何か小さく漏らしていた。 「本当に……面白くないわ」 その一言を呟くと舞は一人で席から立ち上がり、帰るとぼやいて行ってしまった。 残された三人は……というより俺と花怜ちゃんはどうしていいか路頭に迷い、薫はまるで無関心な様子だ。 「あ、あの!じゃあ私は舞ちゃんを捜してくるので、優也先輩は薫ちゃんの事お願いしますね?」 花怜ちゃんの選択は決して間違えではないんだけど、残された俺はどうしろと? 俺はさりげなく隣に座る薫の方を見ると、薫は何故かため息をつきながら明後日の方向を向いていた。 「まったく……これじゃあ意固地なのはどちらか分からないじゃないか」 恐らくそれはただの独り言なんだろうけど、少なくとも薫の表情は……笑顔ではなかった。 それから薫の気分が上がる事はなく、俺たちは自然とデパートを後にし、帰路についていた。 これまでも何度か舞とぶつかり合うのは見てきたが、今日のはどこかお互いに深い所を刺してしまった感じが否めない。 後悔先に立たずとよく言うが、もしかするとまるっきり今の薫にはそれが当てはまるのかもしれない。
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