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桜さんがいなくなって、久しぶりに来る診療所。
他の診療所もあるんだけど、足はやっぱりここに向かってしまう。
診療所を見るだけで、桜さんを思い出す。
思い出しちゃうから、ここには来ない方がいいのに、やっぱり来てしまった。
小さく深呼吸をすると、診療所に入る。
「……おはようございます!」
挨拶して辺りを見渡すと、奥から先生が出てくる。
「……沖田君。」
少し困ったような顔をする先生。
桜さんがいなくなってから、何度も何度も訪ねたから、先生を困らせてしまったんだろうな。
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