そして俺の日常は崩れ去る

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2週間が過ぎた。 もはや、俺のプライバシーとライフはゼロになった。 イブに成仏したはずの女――――――名前はマツリ。 マツリが色んなやり方で俺を追い込むんだ。 昼間はわりと大人しいのだが。 夜になると急に活発になる。 というか、睡眠を邪魔して遊んでいると言ったほうが正しいか。 寝ようとするとあらゆる方法で妨害しやがる。 ある時は、小学校時代の文集を見つけてきて(あること自体知らなかった)枕元で朗読。←羞恥心の余り悶絶 ある時は、見知らぬ奴(もちろん人外・女)を連れてきて枕元でセキララ☆ガールズトーク。←赤裸々すぎて鼻から流血 ある時は、息苦しさに目を覚ますと、全力で抗っても解けないほどの金縛り。←覚えたての簡単な言霊じゃ効果なし 毎日ではなかったが、3日に1回ほどのペースで睡眠妨害。 2週間で俺の顔は疲労感によりさらに極悪面に磨きがかかってしまい、参拝客を怖がらせるから、と親父や祖父さんについ先ほど謹慎を命じられてしまった。 「あはははは!冬獅郎、顔が犯罪者ー♪」 テメェのせいだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!! 享年19歳の見た目小学生って奇怪な存在のくせに、テメェのやってることはイマドキ小学生すらやらねーよ!
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