鬼部長

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「ゆい先輩はどんな感じですか?」 琴ちゃんが覗き込むように、ひょこっと現れた。 「…こんな感じ。」 私は書いたばかりの用紙をつまんで、琴ちゃんに見せた。 「え。」 琴ちゃん。絶句。 「先輩!!何なんですか!?予定なしって。有り得ないんですけど!」 「琴ちゃん…声、大きい…。」 「…ないって言うか……これから決めるから、今はどうにでも融通できるの。」 「そんなこと言って……本気でないんじゃ?」 …鋭い。 「じゃあ、どっか行こっか?」 池口さんが向かいから話に割り込んで言う。 「池口さんは、さっき後半、予定キツキツに入れちゃったって言ってたじゃないですか!」 「まあね…。でもなんとかするから。」
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