鬼部長

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その時、 琴ちゃんの視線が部長に向けられる。 「…部長は?部長がなんとかして下さいよ。もともと、こんなにキレイなのに彼氏もできずに暇しちゃってるの、会社のせいなんですから!部長がどこかに連れてってくださいよ!」 琴ちゃん……。 かわいい顔して何気にヒドイ。 「琴ちゃん…。会社のせいじゃないし、部長のせいでもないから。」 「…わかったから。早く今日の仕事にかかってくれ。」 …ぶ、部長…!? …わかった…? …わかったって………。 …どういうこと!? ほんの少しの焦りを感じ、同時に疑問に思いながらも、時間は無駄に出来ない。今日はミーティングがあったせいで、なおさら時間がおしている。 私たちはそれぞれの仕事に取り掛かった。
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