2670人が本棚に入れています
本棚に追加
…成瀬さん…。
…何言ってるの?
私はプリンターに向かい、残りの何枚かが印刷されるのを焦る気持ちで待っていた。
その時、
すぐ後ろで気配を感じたと思った瞬間、成瀬さんが後ろから私を抱きしめた。
…や……。
突然のことに声が出ず、やっとの事で声を絞り出した。
「…やめて…下さい。」
でも成瀬さんは私のか細い声など完全に無視して、依然として私の腕を押さえつけるように、その手を緩めなかった。
それどころか、私の耳元に顔を寄せ、甘さを含んだ声でささやいた。
「…室井さんて…いい匂い。」
そして、同時に私の耳に唇を落とした。
最初のコメントを投稿しよう!