苦手なヒト

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突然、部長が声をかけてきた。 び、びっくりした…。 部長は何が出来るのか興味津々で、お鍋を見ながら手伝おうかと言ってくれた。 もうすぐ出来上がるので何もないけれど… …それに、部長にやらせるのは危険な気がした。 けれど、フライの準備の途中で腕まくりが下がってきていたので、それを上げてくれるようにお願いした。 手は卵や粉でドロドロだったから。 でも、 次の瞬間。 部長が…近いっ!! 私のおでこに部長の唇が触れそうなくらいだった。 自分でも顔が赤くなるのがわかるけど、私がお願いしたんだから…。 …恥ずかしい。 「ぶ、部長…もうすぐ出来ますからソファに戻っててください。」 私はどもりながら部長をなんとかキッチンから追いやった。 見られてると… …緊張しちゃうから。
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