告白

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アパートに着いて、部長が車を停めた。 「お疲れさまでした。送っていただいてありがとうございます。」 私が車から降りると、なぜか部長も車を降りた。 「…部屋まで送るよ。」 まだ昼間なので明るいし、なんだろう? 「ここで大丈夫ですよ。」 「いいから。」 部長は私を押し切って、先に階段を上がり始めた。 私も後に続いて、部屋の前で鍵を開けて部長を振りける。 「…わざわざすみません。ありがとうございました。」 「中まで入ったの…見届けるから。」 …今日の部長。 …なんか変? 私が首をかしげながらドアの中に入ると、後ろで閉まるはずのドアから部長が滑り込み、ドアがガチャンと閉まった。
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