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車の中で部長の横顔を見ながら、昨日のキスのことを思い出した。
同時に顔の中心から耳の先まで熱が広がる。
慌てて顔をそらしたけれど、今度は心臓が落ち着きをなくして暴れ出す。
…落ち着け、私。
部長に気付かれないように深呼吸してると、部長が言う。
「…具合でも悪いのか?」
「ち、違います。少し…緊張
…で。」
「昨日のこと、思い出した?」
部長はクスクス笑った。
そして次にはいたずらっぽくニヤリと笑って私を見る。
…あ、部長。
…確信犯だ。
私のこと…
からかってるの?
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