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「私も部長の買い物に興味あります。」
やっぱり…安物なんか買わないのかな…とか。
そんなことを考えていると、部長が横から注意するように言う。
「買い物中はその"部長"っていうのはやめておけ。ちゃんと付き合うようになったんだ。会社の外で"部長"ってのもおかしいだろ。名前で呼べ。」
…な、名前!?
「まさか、知らないはずないだろ。」
「し、知ってます。…秀…一…さん…です。」
「さん はどうでもいい。」
…いきなり、呼べるわけない。
そんな会話の途中で、ショッピングモールの駐車場に着いた。
とにかく、部長を退屈させないように気を付けながら、久々の買い物楽しんじゃおっと!!
私はスキップでもしそうだった。
そして私たちはモールへと、また手を繋いで向かった。
周りから見ても、私たちはきっと恋人に見えるはず。
そんなことが嬉しくて…
恥ずかしくて…
顔がにやけてしまうのを部長に隠すのに必死だった。
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