告白

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私が笑うと店員さんが割り込んできた。 「普段着てらっしゃらないお色のものを着て行くと、周りの方が恋人が選んだものじゃないかって、お気づきになりますよ。」 ほほほ。と女性店員が口元に手を当てて笑う。 あ、それなら…やめたほうがいいかもしれない。 「じゃあ、これにしよう。」 部長、即決。 部長はピンクのステッチのものも含めて全てを店員さんに渡した。 店員さんは笑顔で受け取りながら付け足す。 「ネクタイも選んでいただいてはいかがですか?」 …商売上手。 「…そうだな。」 それに乗ってる部長。 というわけで、私と部長はネクタイの陳列棚に移動した。
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