告白

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…下着も買わなくちゃ。 夏には透けない下着が必須。 今日、新調したブラウスだって、下着も新しくしないと着られない。 でも… いろんな意味で部長には言い出しにくい。 「なんだ?まだ買い忘れか?遠慮するな。どこだ?」 私の泳ぐ視線に気付いて部長が言う。 「…あの…下着…なんですけど。」 「よし。行こう。」 部長…早い。 …じゃなくて、 「ぶっ。秀一さん、あの…下着、少し時間が掛かるかもしれないので、あの、あ、そこのベンチで待ってて下さい。」 私は近くのベンチを指差した。 下着ショップも近い。 「一緒に選んでもいいんだが」 …そんなの無理。 しかも、私が買うのアウターにひびかない地味な物。 逆に恥ずかしい。 私は手で制して、休むように促した。
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