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二人の息がやっと落ち着いた頃、俺は優しくゆいを抱きしめた。
「…最高のプレゼントだ。」
一度俺の胸の中に顔を隠したゆいが、上目使いに俺を見る。
「…気に入ってもらえましたか?」
「当たり前だ。」
「お誕生日、おめでとうございます。」
ゆいはそう言って俺に軽くキスをした。
その仕草はまた俺を昂らせる。
「…毎日誕生日ならいいのにな。」
ゆいにキスを始めると、また止められなくなっていた。
子供っぽいと思われるだろうか。
かまわない。
欲しくて欲しくてたまらなかったものがやっと手に入ったんだ。
俺は夢中でゆいを抱いた。
ゆいも優しく俺に応えてくれた。
長い間ゆいを求め続けた後、俺がゆいを抱き締めると
「…秀…一…さん。…眠い…。」
そう言って俺の胸に顔を寄せたかと思うと、小さく寝息をたて始める。
さっきまで、大人の女の顔をしてたのに、今は眉を下げて子供みたいな顔をして眠るゆい。
本当におまえは俺のツボを刺激する。
俺はおでこにキスを落とし、自分も眠りに就いた。
華奢なゆいをこの腕で抱いているのに、まるで俺が抱かれているような心地よさだった。
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