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「…プレゼントって…私、何も…。」
「ゆいをもらう。」
「え?」
……私?
「…前から決めてた。…だろ?今夜、俺はおまえをもらう。これ以上のプレゼントなんてないだろ?誕生日を先に言えば、ゆいは何かをプレゼントしてくれようとして悩むだろ?…そんな必要なかったから。だからギリギリまで黙ってた。」
「…そんな、私って…。」
それって、やっぱり…
顔が下から上に、耳の端まで熱くなる。
「…その顔。そうだ。そういう意味だから。」
しれっとして言う部長。
私の顔は更に熱くなる。
…でも。
部長が黙ってた理由…
…そういうことだったんだ。
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