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…私、部長から大切に想われてるって、うぬぼれてもいいのかな?
私自身を特別な日のプレゼントでいいと言ってくれた。
恥ずかしいけど、嬉しくて、私はやっと心からの笑みがこぼれた。
「…秀一さん。今日、一緒に過ごせてすごくうれしいです。」
私が部長に顔を向けると、部長も優しく笑い返してくれた。
「その顔…やっと見れた。…ずっと見ていたいが、あまり見てると夜まで待てなくなる…。」
「プ、プレゼントは夜、渡すものです!どんな家庭もディナーの後ですよ!」
部長の言葉に慌てた私は、とんちんかんなことを返してしまった。
「昼からのお祝いでもかまわないけど。」
部長も笑う。
久しぶりに部長と笑い合えて、今日という日は私にとっても最高な一日になるかもしれない。
私は緩む口許を隠すこともしないで笑っていた。
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