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「…早く。」 部長が私を抱き上げて、そのまま寝室に向かう。 けれど… 中に入らない。 「…部長?」 部長は何だか困った表情で私を見る。 「…そうは言ってみたが…ゆいのベッドで……いいのか?」 …部長ってばこんなとこで律義なのね。 でもそんな気遣いも嬉しくて。 「…大丈夫です。…満たしてあげるって約束ですから。」 こんな至近距離で、さらに自分の発言にも恥ずかしくなるけれど、 でも決して嫌じゃない。 「ゆい。」 名前を呼ばれるのとほぼ同時に唇を塞がれ、熱い息か漏れると部長の手が私の胸元に滑り込む。 私の全てで部長が心も体も満たされるなら… 私だってそうしてあげたい。 …だって部長はいつも私にそうしてくれるから……。
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