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水曜日、昼休み。
営業部。
「お店、予約できたよ!」
「ありがとっ!じゃ、ゆいに連絡しておくね。」
「よろしくー!」
私、若園と後輩の武田真由子が話していると、
「若園さん。」
勝野課長が声を掛けてきた。
え、いたの!?
「今の話なんだけど、ゆいって名前が聞こえて。経理部の室井さんのこと?」
「そうですけど。」
「何かあるの?」
「…あ、…あの…その、今度の金曜日に室井さん含めて、営業の何人かで飲み会するんです。」
…あ、ああ言っちゃたよ。
どうしよう。まさか来るなんて言わないよね?
「へーえ。ね、私も行っていいかしら?」
え、マジ!?
「…いいですけど、今回は…以前に営業で室井さんと一緒にやってたメンバーばっかりなんですけど…。」
ホントは違うけど。
「いいじゃない!私、室井さんとはかぶってないけど、仲良くなりたいのよ。ね。お願い!!」
…ダメだ。阻止出来ん。
「わかりました。場所は……。」
ゲゲ。ヤバい。ヤバすぎる。
飲み会の席の勝野課長って超苦手。たぶんみんな一緒だわ。
…どうしよう。
『金曜、勝野課長も来ることになりました。(ごめん)』
私はこっそり社内メールで金曜日の参加者に送信した。
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