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「おはようございます。」 「おはよう。」 「おはようございます。」 新しい一週間の始まり。 「あ、あ、あー!ゆい先輩、なんかいつもと違ーう!」 琴ちゃんが間近で顔を覗き込む。 「な、何が?何が違う?」 「メイクですよ!」 「え!?もしかして濃い?変?」 「そうじゃないですよ。濃くもないし、全然変じゃないです。なーんか、落ち着いた雰囲気の中に色気あるなー。羨ましい!!どんなの使ってるんですか?」 そこで池口さんが口を挟む。 「同じの使ったって、市川には色気なんて出ないと思うけど。」 「な、ひどっ!!ゆい先輩、池口さんひどすぎません!?」 「うん。ひどい。池口さん、そんな言い方しなくても。私だって色気なんてないよ。それより、琴ちゃんメイク上手だから教えて欲しいな。」 「ホントですか?でもゆい先輩は素材がいいからあんまり濃いメイクしない方がいいかも。今の感じでかなりイケてます。私、結構作んないとすっぴんヤバいから。」 「そんなことないよ。また、教えてね。」 「はい。私でよければ!」 琴ちゃんにメイク褒められた。 メイクっていうのは、異性よりも同性に褒められた方が嬉しかったりする。 朝、部長に買ってもらったものって思うだけでルージュも塗るだけでドキドキした。 …部長気付いてくれるかな。
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