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「私、ここでいいかしら?」 空いていたわけじゃないけれど、勝野課長はなぜか私の隣を指定する。 私の隣にいた武田ちゃんが少し不満気に席を譲り、向かいの席に移動する。 「じゃ、乾杯しましょ!!すみませーん!」 遅れてきた勝野課長が仕切りだす。 ほとんどが生を頼み、サワー系が2つに私はアイスティー。 飲み物を待つ間、料理を選び始めるとみんなが飲めない私に好きなものを頼んでいいと言ってくれて、私はメニューを凝視する。 「これなんかどうです?」 「あ、それ。私も思ってた!」 隣の越石さんも同時にメニューを覗き、声に反応して顔を向けると至近距離に越石さんの顔があった。 ち、近いっ。 思わず身をのけ反らせると、同時に越石さんも少し離れる。 自分より若い男の人にあんまり近くで顔とか…見られたくないな。越石さんの同年代の女の子とは肌のキメがもう違うんだから。 若い子の隣は若い子がいいのね。失敗した。 「はい。これ頼みましょう。」 私は気を取り直してみんなに好まれそうなメニューを何品か注文した。 「じゃ、毎日お疲れさーん!!カンパーイ!!」 勝野さんのはしゃいだ乾杯の音頭でみんなが乾杯した。
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