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胸元がスースーするという私の意見はほぼ無視され、このドレスに合わせた落ち着いたホワイトゴールドのイヤリングとネックレス、パンプスも用意してくれて、全てレンタルでいいと言ってくれた。
予算も大丈夫そう。
だけど、ここは美月さんが支払ってくれると譲らなくて、結局甘えることにした。
当日、私はここに来て、衣装を着た後、上にあるサロンでヘアメイクまでしてもらえることになった。
私よりもむしろ、美月さんとゆかりさんが盛り上がっていて、次は部長を驚かす作戦らしい。
「じゃ、ここにタクシー呼んであげるから、当日は会場で待ち合わせにしてね。」
「秀ちゃん、会場でゆいちゃん見つけてきっとビックリするわよー!」
そんな風に言われると、なんだか私まで楽しみになっちゃう。
部長。
どう思うかな?
顔が緩んできちゃって、それを美月さんとゆかりさんにキャッキャと冷やかされた。
女姉妹ってこんな感じなのかな?
私は冷やかされてもそれもまた嬉しかった。
その後はゆかりさんも加わって三人でランチに出掛け、ゆかりさんと別れた後、美月さんと雑貨屋さんなんかを覗いたりした。
三時前に、お店の準備がある美月さんが部長のマンションまで送ってくれた。
「今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです。」
「それはこっちのセリフよ。ありがとう。楽しかったわ。また、一緒に出掛けましょうね。」
美月さんの笑顔はやっぱりいつも通り素敵だった。
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