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日曜日は私のアパートで過ごすことにした。
外でランチを済まして買い物をしてから部長とアパートへ。
着くと私は早速掃除を開始。
部長の家と違って狭いから掃除もすぐ終わるんだけど、トイレやお風呂も念入りにした。
今は梅雨時。なのにここのところ運良く週末には晴れ間が広がっている。
時間の出来た私たちは散歩に出ることにした。
アパートの階段を下りるとしっかりと手を繋いだ。
「パーティーの衣装はいいのが見つかったのか?」
「はい。素敵なの選んでもらいました。それに、美月さんがお支払いしてくれて。」
「金のことはいいが、ちゃんとここは隠れてるんだろうな?」
部長が私の胸を人差し指で触る。
その指を私の手で包みながら
「大丈夫です。ご心配なく。」
部長、ホントに気にしてるんだ。
「何がおかしい?」
「なんでもないです。」
「そういえば、美咲が部長のマンションにいつか押し掛けるって言ってましたよ。」
「なんでだ?」
「営業の話。上手くいくといいですね。」
「そうだな。」
いろんな話を行ったり来たり。
恋人と過ごす時間がこんなにも愛おしいものだなんて。
部長がこんなに近くにいて、私に笑いかけてくれてる。
ねえ、部長。
私。今、すごく幸せだよ。
どうか、部長もそうであってね。
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