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その時、
「親父、なんだよ。えらく騒がしいじゃないか。」
"親父"と原田社長に声を掛けてきた人物。
私より少し若い感じの、長身で茶髪でパーマの…ちょっと軽い感じの男性。
…親父?
…息子さんかな?
「ああ。すまん。綺麗な女性を前にするとはしゃいでしまう。あ、室井さん、西島くんも紹介するよ。息子の夕貴だ。私の会社で専務を務めてる。」
「どうも。L社の西島です。いつもお世話になっております。」
「初めまして。西島の部下の室井といいます。」
「どうも。へえ。こんな可愛い子がいるんだ。親父が戸田社長のとこに行くのって、もしかしてこの子目当て?気持ちはわかるけど歳考えろよ。」
"この子"って。
さらに、この口調。
原田社長の息子さんには思えない。
それから、息子の原田専務はじっと私を見ている。
…な、何?
「なあ、親父。最近、結婚のことやけにうるさいけど、俺、この子だったらしてもいいぜ。」
え。
えー!?
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