悪い虫

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朝、目覚めるとゆいはまだ眠っていた。 ゆいを起こさないように静かにベッドを抜けて、シャワーを浴びに行く。 俺の体も気持ちもスッキリしていた。 ゆいのおかげだ。 熱めのシャワーを終えて、ベッドに戻ると、ゆいが目を覚ましていた。 「おはよう。」 「…ん。…おはよう…ございます。」 「まだ寝ててもいいんだぞ。」 「…大丈夫です。…でも、…なんか、体が…。」 そう言って、枕を下にうつ伏せになる。 「大丈夫か。昨日は俺のために頑張ってくれたからな。起きられるか?」 「…そ、…それは言わないで…下さい。」 そう言って、真っ赤になった顔を枕に埋める。 うつ伏せになって露わになった白い背中。 昨日のパーティーの間中、黒いレースから覗いて男たちを魅了した白い背中。 俺はそこにキスを落とす。 そして一度きつく吸いつける。 「…しゅ、秀一さん!?」 「あ、悪い。つい。」 「…つい?」 「キスマーク。背中だから大丈夫だろ?」 ゆいは恥ずかしがって騒いでいるが、背中にキスを始めたら、独占欲が沸き上がり止まらなかった。
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