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「シャワー浴びてきます。」
ゆいが騒ぐのを諦めて、体を起こす。やはり、体が辛いのか少しぎこちない。
シーツで胸元を隠しながら、俺の今使ったバスタオルをくれと言う。
「隠さなくてもいいだろ。夕べはあんなことしたのに。」
「…な、それ以上言うと、…も、もう、しませんから!!」
「それは嫌だ。じゃ、止めるよ。ほら、行って来い。」
俺がバスタオルを渡すと、それを体に巻きつけて風呂場へ向かった。
シャワーが終わると、バスローブを纏って出てきた。
「もう一回しようか。」
その姿に俺が言うと、
「しません!!」
と、返された。
けれど、ちゃんと俺の側にやってきて隣に腰を下ろしてくれる。
ゆっくりと後ろから抱き締めて、ゆいの肩に顔を乗せる。
「体、大丈夫か?昨日はありがとう。ゆいの気持ち、良く分かった。俺の気持ちも証明してやりたいけど、体が落ち着いてからにしよう。」
ゆいは俺を振り返るように俺と目を合わせていたずらっぽく笑った。
そのままゆっくりキスをする。
甘く。
優しく。
いたわるように。
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