悪い虫

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昨日のドレスを着て身支度を整える。 と言っても、顔はノーメイクに近い。 「このドレスにアンバランスですね。」 私が苦笑いで言うけど、部長はなんだか嬉しそう。 「それも可愛い。髪の毛も下ろしていけ。それなら背中もあまり気にならない。」 部長はシャツにスーツ。スカーフはしていない。 でも、かっこいいの。 ふふ。 のんびりしていたからもう10時。 「ここのカフェラウンジで軽く食べよう。」 部長がそう言ったので、お腹もだいぶ空いていたし、そうすることにした。 部長は手を繋いで歩いてくれる。 ラウンジではサラダ、スープとサンドウィッチがセットになったものを注文した。 さすが、高級ホテルのカフェ。すっごく美味しいし、オシャレ。私は見た目も十分楽しんで全部食べきった。 私が食べ終わる直前に先に食べ終わってた部長が一度席を立って、ウェイターさんと何か話していた。 食後に部長はコーヒー、私には紅茶が運ばれてきた。 紅茶でさえもなんだか高級感在り。 それに素敵なカップ。 私が紅茶にうっとりしていると、そこにまたウェイターさんがやってきた。 そして、テーブルにケーキが置かれる。 …あ………。 …これ……。
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