誕生日の宣戦布告

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さて、私は抱いていた涼太を一度下ろす。 すると、持って来た荷物の中からおもちゃの詰まった袋を自分で取り出してきた。 「よし、シュウと遊ぼうな。」 おもちゃを床に広げながら、部長があぐらをかいて座る。 涼太はなんの違和感もなしに部長の側で遊びだした。 涼太、なかなか肝が据わってるのね。 部長も小さい子供と接したことがないって言ってたけど、もう涼太の心掴んじゃったみたいで、ホントにパパみたい。 …ああ、顔が緩んじゃう。 私は緩々の顔のまま美穂さんからのメモを開いた。 [涼太スケジュール] 9:30~  遊び 12:00  お昼 13:00~ 昼寝 15:30  おやつ 17:00  お迎え ・アレルギーなし ・にんじん嫌い ・適度に水分補給とおむつ替えよろしくね。 なるほど。 オッケー。 午前中にたくさん遊んで、たっぷりお昼寝してもらおう。 今日は天気もいいし、公園にでも行こうかな。 「秀一さん、まだ涼しい内に公園にでも行きましょうか?」 「そうするか。涼太、公園いこうか?」 涼太はもうすぐ2歳。 こっちが言っている事は理解出来てるみたい。 嬉しそうに体を上下にゆすってる。 「じゃ、支度しますね。」
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