誕生日の宣戦布告

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涼太用の水筒に着替え、念の為におむつとタオル、ティッシュ、お手拭き、涼太のおやつ。 …こんなにあるの? 世の中のママさん、大変だぁ。 こんな荷物と小さい子を連れて。 私、部長に来てもらって良かった。 最後に涼太に帽子をかぶせて、私も日焼け予防に帽子を被った。 「用意できたか?」 「はい。涼太、お外行こうね。」 私たちは3人で近くの公園に向かった。 近くと言っても涼太にとってはそれなりの距離なので、歩いてしばらくして、部長が肩車もしてくれた。 公園に着くと、涼太ははしゃいだ。 小さなすべり台を滑ったり、ゆらゆら揺れる遊具で遊んだり、ずっと部長が付き添ってくれた。 三人で追いかけっこもしてみたり。 途中、水分補給とおやつの為にベンチにいると、一人のお母さんが話しかけてきた。 「可愛い子ね?2才くらいかしら?」 「はい、もうすぐ2才になります。」 「そう、ママに似てるわねぇ。」 …マ、ママじゃないんだけど、涼太は甥っ子だから、私に似てるとこもあるんだろうな。 何て思っていると 「でも、パパがこんなにカッコいいんだもの、将来、イケメン間違いなしよ!羨ましい!」 「それは、どうも。良かったな涼太。」 って、部長! なんの否定もしないまま、すっかりパパになりきってる。 その女性は羨ましいを連発しながら離れて行った。
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