誕生日の宣戦布告

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その後はひとしきり、涼太は砂場を気に入って遊んでいたけど、そろそろ帰ってお昼の準備をしなくちゃ。 帰りは疲れたのか涼太の足の進みが遅く、部長の抱っこで家まで帰った。 砂場で汚れた服を着替えて同時におむつの交換。 それを、難しいと言いながら部長がやってくれる。 その間にも私はお昼の準備。 ケチャップ味のチキンライスとスープとバナナ。 涼太はお腹が空いていたのかたくさん食べてくれた。 でも、途中でスープをこぼしてしまって、また着替えることに。 テーブルの上も見事に汚れた。 お昼ご飯が済んで、後はお昼寝だとホッとしたのも束の間、ついにピンチがやって来た。 眠くなってきたのか涼太が急にメソメソし始めた。 抱き上げてあやしてみるけど、メソメソはやがてワーワーとした泣き声に変わり、ついにはギャーギャーと激しく泣き出してしまった。 しばらく抱いていたけど、2才になる涼太は意外に重い。腕が痛くなってきた。 すると、部長が 「代わろう。」 と、涼太を私の腕からすくい上げ、大きな胸に密着させるように抱いた。 部屋の中をうろうろとし、ベランダに出てみたり、部長は根気よく涼太をあやしてくれた。 やがて、 涼太は静かになった。
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