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月曜日。
ざわざわとした中にも月曜日特有の少しまったりした雰囲気が漂う社内。
そんな私も昨日まで部長と過ごせた誰にも言えない幸福感を引きずってるんだけどね。
「ゆい先輩、最近少し痩せました?」
「え?そんなこと…ないと思うけど。」
普段から体重計に乗る習慣がない私は体重の変化が良く分からない。
痩せるようなことは何もしていないからたぶん琴ちゃんの勘違い。
「何か運動とか始めました?」
「全然。いつも通りに食べてるし。最近暑くなってきたからかな?」
「そっかぁ。いいなあ。痩せたように見えるのにお肌はつるつる。胸は痩せない。」
「そんな、ホントに痩せたわけじゃないし、お肌だって琴ちゃんのが若いんだから。気のせいだよ。」
言われて本当は嬉しいんだけど、緩んでしまう口元をごまかしながら琴ちゃんに言う。
「もしかして、恋してます?」
琴ちゃん…爆弾投下。
「え?」
「え?」
同時に声を漏らしたのはなぜか池口さん。
その時、始業のチャイムと同時に朝一番の電話が鳴った。
「琴ちゃん、電話。電話。」
「あ、はい。」
受話器を取る琴ちゃん。
「池口さん、今日も頑張りましょうね。」
「ああ。やるか。」
池口さんも一度伸びをしてからパソコンの画面に顔を向ける。
私も…気合入れなきゃね。
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