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昼休み。
昼休みを20分過ぎたところでようやく、事務所を出た。
食堂に行くと、久しぶりに美咲と一緒になった。
美咲はもうほとんど食べ終わってたけど、私はトレイを持って、美咲の向かいに座った。
「やほー。んふふ。誕生日はどうだった?」
ニヤリと笑った美咲はまさに確信犯。
私はキャンドルには触れずに切り返した。
「すごく素敵なレストランに連れてってもらったし、素敵なプレゼントももらっちゃたよ。」
「え!?何もらったの?指輪とか?」
「ううん。会社でも使えるようにって、素敵なボールペン。」
「ボールペン?」
「そ、フフ。部長とお揃いなの。」
そう言った時は声のボリュームに気を付けた。
「へーえ。今度見せてね。そんなに素敵なんだ?」
「うん!美咲が買ってくれたケーキもすっごく美味しかったよ!ありがと。」
「で、もう一つのプレゼントも素敵だった?」
「…もうっ!!」
「あ、その反応は効果抜群だったな!?はは。」
美咲とまだまだ話したいけど
時間がないので忙しく箸を動かす。
美咲は食事の後、お茶を飲みながら私が終わるまで付き合ってくれて、二人で食堂を出た。
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