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部長は私の言葉を待っている。
いたずらっぽく笑っているのに、目は何かを懇願するようなそんな目をしている。
部長は何を待っているの?
何を求めているの?
いつもなら見つめ合って、こんなに間がもたない。
すぐにキスをくれるのに。
部長は私を見つめてただ静かに待っていた。
部長が欲しいものをあげられるのかはわからないけど…
もしも、私の儚い欲望を口にできるなら…
「…秀一さんに…いっぱい…愛されたい…。」
その言葉で長い沈黙を破った私は自分からゆっくりと部長の唇に自分を重ねた。
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