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早く体を繋げたいと思いながら、俺の刺激に体を震わすゆいを熱い視線で見つめ続けた。
大きく震え、儚い声で鳴くゆいをゆっくりと抱き締めて、また、何度もキスをする。
俺の体にしがみつきながら、俺を感じるゆいをたまらなく愛しく思いながら、アイツの言葉を思い出していた。
"ゆいのことは僕の方がよく知ってると思います。"
知ってるだと?
ゆいを一番知っているのはこの俺だ。
一番?
そうじゃない。
ゆいを知るのは俺だけだ。
嫉妬を通り越したその想いに駆られながらゆいの熱に溺れかけた時、俺たちは同時に昇り詰めた。
ゆいの胸に埋もれ、ゆいの鼓動を聞くこの瞬間がたまらない。
どちらの鼓動かわからなくなるほど、お互いのそれを近くで感じ、俺たちの体の境界線がなくなる瞬間。
ゆいの髪を撫で、乱れた呼吸のままでゆいを呼ぶ。
「…ゆい。」
恥ずかしがるゆいの背中側から優しく抱きしめ、耳元にキスを落としながら俺は言う。
「キャンドルの効果は絶大だな。」
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