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私はあの時、
ベッドでうずくまりながら、ただひたすらに部長を呼んでいた。
会いたかった。
会いたくて。
会いたくて。
抱きしめて欲しかった。
どうして部長が来てくれたのかわからない。
願いが通じたのかと思った。
私の横に座る部長に必死でしがみついた。
私が守りたかったものの存在を確かめたかった。
その後私は、部長から少しも離れたくなかった。
ずっと触れていたかった。
夜、ベッドの中で部長の胸に顔を埋めた時、
私を包む部長の匂いと体温が
私は間違っていなかったと
教えてくれた。
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