守りたいもの

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もうすぐ、9時半。 出張先での用件が終わり、食事も済ませた。 少し遠いが車での移動にしたのは、帰りがけにゆいのところに寄ろうと思ったからだ。 ちょっと横道に入らなければならないが、ここから俺の家への帰り道にゆいのアパートがある。 ゆいを驚かせようと、ゆいには言っていない。 俺がいない時には仕事は遅くても3時間の残業で終わらせるように言ってあるから、もう帰ってるはずだ。 ゆいも食事が終わって、風呂でも入ってるだろうか? …風呂上りだったら襲ってやろうか。 俺はそんなことを考えながら、仕事の疲れなど微塵も感じず、車に乗り込んだところだった。
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