守りたいもの

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そして、室井の体を受け止めた。 てか、早っ!! 「大丈夫ですか?」 越石は室井と体を密着させて顔を覗きこむ。 「す、すみませんっ。ち、力が抜けて、今日、高めのヒールなんで…。」 慌てて、体勢を整えようとする室井だがなんか上手くいってない。 越石がくっつきすぎだ。 俺が腕を掴んでまっすぐに立たせると、 「…すみません。みなさん、本当にお疲れさまでした。午後、社長のお客さんが一人みえる予定なので、すみませんが、お昼に行かせてもらいます。」 そう言いながら、慌ただしく小走りで行ってしまった。 相変わらずの忙しさらしい。 そんな風に走ったら… 「転んだらパンツ見えるのにな。ま、見せてもらって大いに結構だけど。」 森田部長は相変わらずだ。 「つうかさぁ、倒れこむならよぉ、俺のとこに来いよな。この広い胸によぉ。そしたら、胸を揉んでやる。」 このエロ部長…どうにもならん。 呆れている俺に対して、越石は…顔が怖い。 怖い顔して睨んでやがる。 そして、 その視線は森田部長からゆっくり俺に向けられた。
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