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花火を見上げる振りをして、部長の横顔を盗み見る。
花火の色とりどりの色彩が部長の瞳に映りこむ。
今年の花火は今までで一番の、最高の花火だった。
部長と一緒に見た花火。
この夏の思い出が
一生の思い出になればいい。
来年も、
再来年も
その先もずっと一緒に見て、
今日という日を一緒に思い出せたら。
夜空に弾ける花火の音が
この胸の奥を震わすほどに大きく響いていた。
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