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ムードなんていらない。
場所なんて関係ない。
誰でもないあなたから
その言葉が聞けるなら。
唇を離した後も
涙はしばらく止まらなかった。
成瀬さんのあったかい手が、私の手を握っていてくれた。
キッチンから廊下に出るドアの隙間から
お風呂場のシャワーの音が漏れ聞こえていた。
私は二人の優しい嘘と演技を知っている。
マンションに着いて
ゆいが洗濯をしようと脱衣所に入った時
ゆいはお風呂も洗ったと言っていたから。
私の唯一の親友で、いつも応援して見守ってくれる大好きなゆいと
そのゆいを優しく包んでくれる頼れる部長。
そして、
その二人に繋がって
大好きな人に出会えたことに
心から
感謝してるよ。
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