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すぐにシャワーを止めようとするのに二人でやろうとしてるから、二度押ししたりして、また水をかぶってしまった。
やっと、落ち着いた時にはホントにビショビショ。
そこに、私たちの声を聞いた美咲と成瀬さんが慌てて脱衣所に飛び込んできた。
「どうしたの!?」
美咲が勢いよくお風呂場に叫ぶ。
「…あ…は。濡れちゃった。」
「…ちょっとな。」
美咲の後ろから成瀬さんも覗きこむ。
「…部長、俺たちの存在忘れて、…それ、なんかのプレイ?」
「…ち、違いますよ!」
「あ、それもいいな。」
「って、部長、そんなこと言ってる場合じゃないよ!!ゆい、下着透けてる!!」
「な、成瀬!お前は見るな!!」
「キャー!嘘!?」
「成瀬さん、あっち行って!!」
コントのようなこの出来事の最中、成瀬さんを追いやった美咲が私の濡れた体にバスタオルを羽織らせる。
そして、その上から美咲が私に抱きついた。
「…美咲。濡れちゃうよ?」
「…いいよ。濡れても。…ゆい…ありがと。」
顔を離した美咲を見ると、
目は赤くて、マスカラも落ちていたけれど、
本当に幸せそうな表情で、
二人の想いが通じ合ったことを私に知らせていた。
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