約束

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週の半ば、水曜日。 この日は2時間半の残業を済ませ、私はいつも通りにアパートに帰宅した。 定時の時点では3時間の残業を予定していたけれど、部長が外出先から私のアパートにご飯を食べに来ると連絡があって、30分早目に終わらせた。 帰り道のスーパーで食材を少し買い足して、軽い足取りのままアパートに着いた。 今日はジャージャー麺とスープ、サラダにしようと思っていた。 着替えを済まして、さっそくキッチンに立つ。 …部長、もうすぐかな? 平日の残業後に誰かに会うのって、 部長と付き合うまでは、疲れてる体に余計に疲れを練り込むようなものだと思っていたのに 今じゃ、残業後に買い物までして、こんなウキウキして料理し始めちゃうんだから。 …恋は女を綺麗にするとは良く言うけれど 心も体も元気にもしちゃうのね。 なんて、部長に恋する自分を分析してる間も、部長が来るまでに料理を完成させたくて手は勝手に動いていた。 ちょうど、料理が出来上がりそうな頃。 ピンポーン。 インターホンが私の心にまで響く。 私はIHのスイッチを切りながら、 「はーい。」 と甘い返事をしながら玄関に向かった。
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