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今日の出先がゆいのアパートからそんなに離れていないので、ゆいのアパートに寄ろうと思って残業途中でゆいに連絡した。
平日に迷惑だとも思いながらも、ゆいからの返信を携帯を気にしながら待っていると、
残業を早く切り上げて、飯を作って待ってるという内容が小さな文字たちで送られてくる。
そこに添えられた優しい絵文字が迷惑とは思ってないと俺を安心させる。
これが…絵文字の力か…。
用件を済ませてハンドルを握る。
今日の飯は何だろうな?
夕飯を楽しみに帰るなんて事が嬉しくて仕方なかった。
アパートに着いて、慣れた場所に車を止めて部屋に向かおうとした時、アパートを正面を振り向いた俺の目に一人の人影。
明らかに男のその影が
ゆいの部屋のドアの前にゆっくりと移動する。
そして、次の瞬間、
ドアが開いて
漏れ出た明りが男を照らした。
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