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けれど、日が経つにつれてやっぱりそれは聞こえてきた。
みんなにとって噂は単なる話題の一部だから。
『同じ部署で、経理でしょ?あそこって一番人の出入りが出来ないし、もしかして、会社で何かしちゃったりしてるんじゃない!?。』
『残業時間は覗かない方がいいかもね。』
『鬼って言われてたって、やることやってんじゃん。会社で自分の女囲ってんだから。』
『あーあ。俺に人事権があればなあ。』
負けない。
負けない。
どう思われようとも、
誰に対しても、
以前と変わらない態度で対応した。
やましいことは
何もないんだから。
私は普段通りに毎日自分のアパートに帰っていた。
木曜日になって、土曜日に美咲と成瀬さんを呼んで、また4人でご飯を食べようと部長と決めて、二人に連絡した。
二人ともオッケーの返事をくれて、土曜の予定は決まった。
成瀬さんにはお世話になったし、プロジェクトの一件以来、4人でのお祝いをしたいと思いながら今までしていなかったから。
楽しみができて
嬉しかった。
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