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それからはいつも通りの雰囲気になって、私も安心してお料理を楽しんだ。
ああ、緊張が解けるとお料理の美味しさが倍増する…。
あ、
そこで思い出した事があった。
「秀一さん、来週は予定ありますか?」
「ん?…来週か?日曜が接待ゴルフだ。土曜は何もないぞ。」
「…そうですか。じゃあ。」
と、私は美月さんにも向けて続きを言った。
「…来週の土曜日、…秀一さんと美月さんのご両親のお墓参りに行きませんか?」
「…お墓…参り?」
「墓…参り?」
二人がほとんど同時に言った。
「はい。ちょうどお彼岸ですし…タイミング良く、私の両親への挨拶もしてもらえたので。…秀一さんのご両親にも挨拶させていただきたいです。」
私の言葉になぜか二人はすぐには反応しなかった。
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