2073人が本棚に入れています
本棚に追加
部長から森田部長と美月さんのことを聞いて、本当にビックリしたけれど、
どこかで
『…やっぱりな。』
とも思った。
美月のお店で見た二人の雰囲気はとっても温かいもので、
今まで見たどんな美月さんの姿とも違っていたし、
森田部長も初めて見た表情だったから。
今まで部長のためにひた走ってきた美月さんには、絶対に幸せになってもらいたかった。
『子供が早く欲しい…。』
『早目に籍を入れたい。』
二人が結婚するのは、そんなに遠くのことではないのかもしれない。
そう予感した。
森田部長と美月さんが…結婚かぁ…。
…結婚…。
…結婚?
「結婚!?」
思わず口にしてしまった言葉に部長が驚く。
「どうしたんだ?」
「…秀一さん、…さっきの封筒…ドルチェ。」
言いかけてダイニングテーブルに封筒を取りに行く。
そして、ハサミを手にしてソファに戻ると私宛の封筒を開けた。
最初のコメントを投稿しよう!