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今日は駐車場で待ち合わせ。
私はお手洗いに寄って、簡単に化粧直しをしてからゆっくりと駐車場に向かった。
今日はホテルにチェックインするだけなので、部長も私も仕事スタイルのまま行くことにしていた。
駐車場の目立たない場所で部長を待って、しばらくすると部長がやって来た。
車の鍵を開けながら部長が言った。
「行こう。」
何でもないその言葉に心臓が跳ねた。
車が滑らかに走りだすのとは逆に、私の心臓は高鳴って
何かが始まる予感みたいなものを感じていた。
ホテルまでは3時間ほどかかる。
高速に入る前に夕食を食べて、その後コンビニに寄って、これからの道中のおやつや飲み物を買った。
…買い過ぎたかも。
夜のドライブにデート気分が盛り上がる。
車内の青白い光に照らされた部長の横顔。
私はその横顔が大好きだった。
大人っぽくって、
男らしくて
色っぽい。
部長が私に顔を向ける度、その笑顔が私の心をギュッと掴む。
ああ、前にも思ったな…。
"私は部長には…どんな風に見えているの?"
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