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―――――…
右には水帝さん、左には闇帝さん。
真ん中・・・・・私!!
っ逃げたい!!
「・・・・・・・」
訓練室を後にした私達は、会議室へと足を進めていた。
会議室まで一緒に行くことに了承したのは私ですが、フード下の表情は最早引き攣っている。
廊下に、帝である証の、水色と黒の刺繍が施された白ローブを羽織った人物二人に
紺色ローブ、帝でもないのにフードを被った私は、悪い意味でかなり目立っていた。
廊下には訓練をしようと来たギルド員など、かなりの人数が行き交っているが・・・・
・・・・うああああ!何か色んな所からヒソヒソ話が聞こえるううううう!!
『水帝様に、闇帝様だ!』
『……真ん中の紺色ローブ誰だ!?』
『何で一緒に歩いてんのよ!?しかも真ん中!』
『何者だよ』
興味本位の視線もあれば、妬ましい視線も感じる。
こえぇぇ・・・・・。
内心おどおどしてる私とは打って変わって、帝である二人は慣れているのか、魔力もさして乱れる様子もなく歩いていた。
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