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着々と生地を作り、ワッフル器に流し込んだ。 その間に、苺やバナナ、アイス、ジャム、チョコレートソースなんかを準備する。 「神様は何がいい?」 「僕は、バナナとアイス、チョコレートソース!あ、ねえねえコーンある?」 「あるよ」 随分と好みがあるんだね、神。 私好きだよ、その組み合わせ。 焼けたワッフルを皿に乗せる。 いい色に焼けたな。 神の注文通り、盛り付けていく。 待っている間、神はニコニコとその作業を見ていた。 「どうぞ」 「うん、いただきます」 神は行儀よく、手を合わせて、ナイフとフォークを持った。 あれ、総帝さんはいただきますって言ってなかったなぁ。 言わない人? 「違う違う、アーツにはそんな風習がないんだよ」 神、心読まないでよ。
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