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それから数日、総帝さんや神の他に、それなりにお客さんは入っていた。 もっと早くに来れば良かった、なんて事を言われた日にはもう気分が良いのなんのって。 「毎度!いつもありがとよミズキ!」 「こちらこそ、おっちゃん」 只今私は、肉屋で買い物をしていた。 アーツに来てから、この肉屋のおっちゃんにはお世話になった。 今じゃ、気軽に話せる程仲良くなったよ。 「また来るからね」 肉屋を離れ、店に戻ろうと足を進めた。 ポツ____ フードに、何かが当たった。 「え、雨?」 雨は徐々に強くなって、土砂降りに変わっていた。 慌てて、店へと走る。 ああ!空間能力でゲート覚えてれば! ゲート 空間と空間を繋げて、遠く離れた場所でも行き来出来る魔法。 これも、高度な魔法だから、鍛錬が必要だ。 「びしょ濡れだ・・・」 店に着く頃には、ローブも、服も完全に濡れていた。
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