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早く入って温まろう。 「ニャゥ~・・・」 ん!?!? か細い、可愛らしい鳴き声が耳に届いた。 足元を見渡しても、それらしき生き物は見当たらない。 「ウゥ~、ナァ~……」 「此処にいたんだ」 お店の看板の下の影の所に、それはいた。 黒い毛並みの、金色の目をした猫。 猫を見るなんて、アーツに来て初めてだ。 「こっちにおいで」 「…………」 黒猫はジロりと私を見た、警戒心を見せた後、のそのそとこちらに近付いてくる。 私は黒猫を抱き抱えると、お店に入った。
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